
各種検査・予防接種
各種検査・予防接種
超音波検査は検査の中で被曝が無い、痛みが無い、など最も侵襲が少なく、多くの情報を得ることができる非常に簡便な検査法です。当院では、超音波診断装置「ARIETTA50(富士フィルム)」を導入しております。
エコー検査では、肝臓・胆嚢・胆管・膵臓・脾臓・腎臓・膀胱・腸管・大動脈など様々な臓器を観察できます。脂肪肝やB型肝炎・C型肝炎は、糖尿病や脂質異常症を指摘された方も定期的にエコー検査を受けて肝臓の状態を観察することがすすめられています。当院のエコーでは、肝脂肪化の程度の推定と評価が可能で、進行性肝疾患の把握に対応した超音波診断装置を使用しております。
身体は、肺のように空気を多く含んだ臓器や、心臓や血管のように血液で満たされた臓器、骨のように非常に硬い組織などが入り混じって構成されています。エックス線は、放射線(エックス線)の体内への透過性の差を画像化する検査で、当院では主に肺やお腹の状況を調べるために取り入れています。大きな病院で検討されるCTやMRI検査と違い、放射線の被曝は少なく、鎮静も必要ないため安心して受けられる検査です。
お身体に微量ではありますが放射線を照射するため、妊娠中もしくは妊娠の可能性がある方は、事前にお申し付けください。
心臓の動きに伴う電気的な変化を波形(グラフ)として記録し、その波形から心臓の状態を把握する検査です。心臓の収縮するリズムの乱れや心筋の虚血の有無などが波形に表れ、心筋の血液循環の不良や壊死、不整脈などがわかります。
睡眠中の呼吸や血中の酸素の状態などで測定し、睡眠呼吸障害の程度(AHI)を求めることができます。AHIが40以上で眠気などSASの症状が明らかな場合、CPAPの対象となります。AHIが40未満であれば、さらに精密検査(PSG検査)が必要です。CPAP療法後の治療効果判定の検査として行うこともできます。
貧血・尿検査・糖尿病(HbA1c・血糖値)・炎症反応(CRP)は当日すぐに結果がわかります。
基準値:30U/L(ユニット・パー・リットル:以下同)
ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)はGPT(グルタミン酸ピルビン酸 トランスアミナーゼ)とも呼ばれています。肝細胞内に多く含まれる酵素で、肝臓や胆汁(肝臓が作る消化液)が流れる胆道に障害が起こると血液中の数値が高くなります。この数値は肝機能障害を見つける手がかりになります。数値の高さは、肝臓が障害を受けた程度を反映しています。
基準値:30U/L
AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)はGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)とも呼ばれています。肝細胞をはじめ腎臓や心筋(心臓の筋肉)の細胞内に多く含まれている酵素で、肝細胞や心筋の細胞内で障害が起こると、血液中に流れ出し、数値が高くなります。この数値は肝機能障害や心筋梗塞などを見つける手がかりになります。肝臓に関する情報を得るには、前述のALT(GPT)も同時にチェックする必要があります。
基準値:50U/L以下
肝臓、腎臓、膵臓、小腸などに含まれている酵素で、アルコール摂取量が多いときや脂肪分の摂取が多いときに数値が高くなります。また、胆石などで胆道が塞がり、胆汁が流れにくくなると、血液中にγ‒GTPが漏れ出し数値が上がります。この数値は肝機能障害を見つける手がかりになります。
基準値:38~113U/L未満 ※測定法により基準が異なります。
ALP(アルカリフォスファターゼ)は肝臓や胆道、骨、小腸、腎臓などに含まれる酵素で、肝臓障害や胆道の病気で胆汁が排泄されなくなると血液中に漏れ出て数値が高くなります。この数値は肝機能障害を見つける手がかりになります。まれな疾患である原発性胆汁性肝硬変を見つける手がかりになることもあります。
基準値:4g/dL以上
アルブミンは肝臓で作られるたんぱく質で、血清中のたんぱくの半分以上を占めています。何らかの異常で肝機能が低下すると、肝臓のアルブミンを作る能力が低下するため数値が下がります。この数値は様々な病気で減少しますので、病気の特定はできませんが、減り方の度合いから程度を知ることができます。一般的に、異常値を示す場合、腎機能障害や肝機能障害が疑われます。
基準値:1.1mg/dL以下
ビリルビンは古くなった赤血球が壊れてできる色素で、胆汁色素とも呼ばれ、胆汁の主成分となっています。肝臓障害や胆道の病気で胆汁が排泄されなくなると血液中に漏れ出て数値が上がります。ビリルビン色素が血液中に増えてくると黄疸という症状が出て体が黄色くなります。この数値は肝機能障害を見つける手がかりになります。
基準値:230U/L未満
肝臓をはじめ、心臓、腎臓、血液、骨格筋など、体のほとんどに含まれる酵素で、体内のブドウ糖がエネルギーに変わるときに働きます。何らかの異常で細胞がダメージを受けると血液中に漏れ出し数値が高くなります。数値の高さは、肝臓が障害を受けた程度を反映しています。この数値は肝機能障害や心筋梗塞などを見つける手がかりになります。進行がんや未発見の転移性肝がんなどでも上昇することがあります。
基準値:234~493 U/L 女性:200~452 U/L
肝細胞でのみ作られる酵素で、血液中に放出され体中に存在しています。何らかの異常で肝機能が低下すると、コリンエステラーゼを作る能力が低下し数値が下がります。低値を示す疾患には、急性・慢性肝炎や肝硬変、急性重症感染症、悪性腫瘍などがあります。また、脂質代謝にも関連し、栄養過多による脂肪肝や脂質異常症では数値が上がります。
基準値:50~200U/L
糖類を分解する消化酵素で、膵臓、唾液腺、耳下腺から分泌されています。膵臓や唾液腺に異常があると、血液中にアミラーゼが漏れ出てきます。この数値は膵臓の機能障害などを見つける手がかりになります。
基準値:陰性(-)
肝炎ウイルスに感染しているかを調べる検査には、B型肝炎ウイルスを調べるHBs抗原検査などとC型肝炎ウイルスを調べるHCV抗体検査があります。
当院では下記の予防接種を取り扱っております。日々の健康管理や感染予防にお役立てください。予防ワクチン接種には、定期接種と任意接種があります。
法律に基づいて自治体が主体となって行う定期接種と、希望者が各自で受ける任意接種があります。定期接種は公費負担(一部自己負担あり)、任意接種は自己負担(自治体によっては接種費用の助成があります)となります。一度お問い合わせください。
ワクチンはお電話・webにて事前にご予約ください。
健康診断は、ご自身の健康状態を知り、深刻な病気を予防していくための有効な手段です。とくに症状がないから大丈夫と思っていても、生活習慣病をはじめとするほとんどの病気は自覚症状がないまま進行していきます。症状が出て気づいたときには重症化していたということがないように、定期的に健康診断を受けましょう。
当院では一般健康診断として、個人で実施する健康診査、雇用時健康診断(企業様が新たな職員の雇用時に実施)、定期健康診断(企業様が従業員の方に年に1回実施)などを受け付けております。また、健康診断の結果に関するご相談も承っております。
胃透視(胃バリウム検査)、便潜血反応陽性に対する2次健診(精密検査)として、当院では精査の内視鏡検査を施行いたします。
受験・入学・就職などに必要な健康診断や診断書作成も随時受け付けております。
指定されている検査項目や用紙がある場合には、ご予約時にご相談ください。
基本的な身体測定や血液検査、X線検査、心電図検査など、法定健診(労働安全衛生規則第43条・第44条)に基づいた内容の一般健康診断です。
『定期健康診断』は、労働安全衛生法により企業に対し「1年に1回定期的に行わなければならない」と義務付けられている健康診断です。
『雇入れ時健康診断』は、企業の新規・中途採用時や、個人の方では就職・転職の際など、急な健康診断が必要になった場合にご利用いただけます(指定検査項目や所定用紙がある場合は、ご予約時にご相談ください)。会社(職場)や学校などに提出するための健康診断です。
「定期健康診断」と「雇入れ時健康診断」の検査項目はほぼ同じで、以下の通りとなっています。
定期健診A
35歳および40歳以上
定期健診B
35歳をのぞく40歳未満
検査項目 | 雇入時健診 | 定期健診 | ||
---|---|---|---|---|
A | B | |||
既往歴・業務歴・喫煙歴・服薬歴の調査 | ● | ● | ● | |
自覚症状および他覚症状の有無の検査 | ● | ● | ● | |
身長・体重・視力の測定 聴力検査 腹囲測定 | ● | ● | ● | |
胸部X線検査(直接) | ● | ● | ● | |
血圧測定 | ● | ● | ● | |
血液検査 | 貧血検査(血色素量・赤血球) | ● | ● | – |
肝機能検査(AST/ALT・γ-GT) | ● | ● | – | |
血中脂質検査 (LDL/HDLコレステロール・中性脂肪) |
● | ● | – | |
血糖検査(空腹時血糖・HbA1c) | ● | ● | – | |
尿検査 | ● | ● | ● | |
心電図検査 | ● | ● | – | |
医師により問診・診察 | ● | ● | ● | |
費用 | 9,000円 | 9,000円 | 5,000円 |
予約制になっておりますので、WEB・電話にてご予約ください。当日でも予約枠に空きがあれば可能です。本人確認のため保険証をご持参ください。ご加入されている保険の種類や健康診断の内容によって、市区町村や会社(保険組合)から補助金が出ることがありますのでご確認されてからご来院ください。
生活習慣病の予防のために、対象者(40歳~74歳)の方にメタボリックシンドロームに着目した健診です。メタボリックシンドロームに着目した「健診」によって生活習慣病のリスクを早期に発見し、その内容を踏まえて運動習慣や食生活、喫煙といった生活習慣を見直すための「特定保健指導」を行うことで内臓脂肪を減少させ、生活習慣病の予防・改善につなげるものです。
基本的な健診の項目
詳細な健診の項目
※一定の基準の下、医師が必要と認めた場合に実施
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