2025年5月21日
逆流性食道炎
逆流性食道炎とは、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流することにより、食道に炎症を起こす病気です。逆流の時間が長くなると、食道の粘膜が胃酸でただれ炎症を起こすようになります。
◆症状は?
胸焼け、のどの痛み、咳がとまらない、胃の痛み、胸が詰まった感じ、みぞおちの裏の背中が痛い、のどの奥にすっぱいものがこみあげてくるなどで、さまざまな症状を引き起こします。
◆胃カメラ必要?
胃カメラは必須ではありませんが、逆流症状が継続する場合は胃カメラを行うことで診断を確定させる必要があります。同じような胸やけなどを起こす、逆流性食道炎にそっくりな症状が出る別の病気、例えば食道がんなどが隠れている場合があるからです。
◆逆流性食道炎の治療
胃酸の分泌を抑える薬を使用します。薬の内服で約80%の方の症状が改善します。しかし、内服を中断すると症状が再燃することが多く、長期の服薬継続が必要となることが多いです。病状に応じて、消化管運動機能改善薬や漢方薬、抗不安薬などを処方することもあります。
また、肥満の方は、おなかの圧が高くなりやすく食道への逆流が起きやすくなるため、生活習慣や食事を改善することで,肥満を改善して腹腔内圧を低下させ胃食道逆流症を減らすことができます。脂肪の多い食品や逆流を誘発しやすい大量摂食を避けることも食道への逆流を減らすために有効です。
◆逆流性食道炎で気を控えた方がいい食事
➀脂っこいもの、②酸っぱいもの、③刺激の強いもの、④アルコール、⑤カフェインを多く含む飲み物
以上のような食べ物は逆流症状がひどくなることがありますのでなるべく控えてください。