肺炎球菌ワクチンについて|守山市の内科・消化器内科・日帰り大腸ポリープ手術|坂井クリニック

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肺炎球菌ワクチンについて

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2026年5月15日

肺炎球菌とは

***65歳以上の方・基礎疾患のある方へ***

肺炎球菌は、肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎などの原因になる細菌です。
特に高齢の方や、心臓・肺・腎臓などに持病がある方、糖尿病、免疫力が低下している方では、肺炎が重症化したり、菌が血液や髄液に入り、敗血症や髄膜炎などの重い感染症を起こすことがあります。
肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による重い感染症を完全に防ぐものではありませんが、重症化を減らすことが期待されるワクチンです。厚生労働省も、高齢者に対する肺炎球菌ワクチンは重症な肺炎などの予防につながると説明しています。(厚生労働省)

2026年4月からワクチンが変わりました




これまで高齢者の定期接種では、主に23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン:PPSV23(ニューモバックスNP®)が使われていました。
2026年4月からは、定期接種で使うワクチンが


20価肺炎球菌結合型ワクチン:PCV20(プレベナー20®)
に変更されました。
PCV20は、肺炎球菌のうち20種類の血清型に対応するワクチンです。厚生労働省は、PCV20が対象とする20種類の型は、成人の侵襲性肺炎球菌感染症の原因の約5〜6割を占めるという研究結果があると説明しています。(厚生労働省)
※肺炎球菌は血清型によって臨床的な特徴が異なります。「そのワクチンが現在流行している血清型をどれだけカバーしているか」によってワクチンの効果は変わります。
 

定期接種の対象となる方



次の方は、自治体の定期接種の対象になります。
1.65歳の方
2.60歳以上65歳未満で、以下のような障害・病気により日常生活が大きく制限される方
心臓、腎臓、呼吸器の機能障害、またはヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害がある方です。(厚生労働省)
2026年4月以降の定期接種では、PCV20を1回、筋肉内に接種します。(厚生労働省)
なお、65歳を超える方を対象とした経過措置は2024年3月31日で終了しています。接種券や費用助成の扱いは自治体により異なるため、お住まいの市区町村からの案内をご確認ください。(厚生労働省)

すでに肺炎球菌ワクチンを受けたことがある方



過去に肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は、定期接種の対象外となる場合があります。
ただし、任意接種として追加接種を検討できる場合があります。
日本呼吸器学会・日本感染症学会・日本ワクチン学会合同委員会の考え方では、過去にPPSV23またはPCV13・PCV15・PCV20を接種した方でも、前回接種から1年以上あけて、PCV20またはPCV21(キャップバックス®)を接種できるとされています。
接種歴によって適切な選択が変わるため、過去の接種記録が分かるものを持参してください。

持病がある方・免疫力が低下している方



糖尿病、慢性肺疾患、慢性心疾患、慢性腎疾患、慢性肝疾患、がん治療中、ステロイドや免疫抑制薬を使用中、透析中、脾臓を摘出した方などは、肺炎球菌感染症が重症化しやすいと考えられます。
合同委員会の資料では、65歳以上の侵襲性肺炎球菌感染症の患者さんでは、糖尿病、慢性肺疾患、アルコール依存症、慢性心疾患、慢性肝疾患、固形がん、抗がん剤治療、ステロイド療法、慢性腎疾患・透析などが多くみられたとされています。これらの方では、PCV20、PCV21、またはPCV15とPPSV23の連続接種を検討することが望ましいとされています。
ご自身が対象になるかどうかは、主治医にご相談ください。


副反応について



接種後に、次のような症状がみられることがあります。
注射した部位の痛み、腫れ、赤み
筋肉痛
だるさ
頭痛
発熱
多くは数日で改善します。
まれに、強いアレルギー反応、ショック、アナフィラキシー、けいれん、血小板減少性紫斑病などが起こることがあります。接種後に息苦しさ、じんましん、顔や唇の腫れ、強い体調不良などがあれば、すぐに医療機関へ連絡してください。(厚生労働省)

接種を受ける前に医師へ伝えてください
次に当てはまる方は、接種前に必ず医師へお伝えください。
過去にワクチンで強いアレルギー反応が出たことがある
発熱している、体調が悪い
重い急性疾患にかかっている
免疫を抑える薬を使用している
抗凝固薬を内服している、出血しやすい
妊娠中または妊娠の可能性がある
過去の肺炎球菌ワクチン接種歴が不明である

よくある質問




Q1.肺炎球菌ワクチンを打てば、肺炎になりませんか?
完全に肺炎を防ぐわけではありません。
肺炎の原因は、肺炎球菌以外にもウイルスや他の細菌など多数あります。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による重い感染症や重症化を減らす目的で接種します。


Q2.インフルエンザワクチンや新型コロナワクチンとは違いますか?
違います。
肺炎球菌ワクチンは細菌である肺炎球菌に対するワクチンです。インフルエンザや新型コロナウイルス感染症を直接予防するものではありません。必要に応じて、それぞれのワクチンも検討します。


Q3.以前ニューモバックスを打ちました。もう打たなくてよいですか?
一概には言えません。
2026年以降は、PCV20やPCV21など新しい選択肢があります。過去の接種から1年以上あいていれば、任意接種としてPCV20またはPCV21を検討できる場合があります。接種歴、年齢、持病、免疫状態を確認して判断します。


Q4.費用はかかりますか?
接種料

定期接種なら

守山市:3,500円

野洲市:3,500円

栗東市:3,600円

草津市:3,600円

自費 当院では 10000円 を頂戴しております。

当院からのお願い




接種を希望される方は、以下をお持ちください。
マイナ保険証(健康保険資格確認書)
お薬手帳
過去のワクチン接種記録が分かるもの
肺炎球菌ワクチンは、特に高齢の方や基礎疾患のある方にとって、重症感染症を防ぐための大切な予防策の一つです。接種を迷われる場合は、診察時にご相談ください。

まとめ



※肺炎球菌にはたくさんの「型」があります。ワクチンは、その中で重い肺炎や菌血症、髄膜炎を起こしやすい型を選んで予防するものです。現在、定期接種ではPCV20、つまりプレベナー20®を使用します。PCV21、つまりキャップバックス®は任意接種ですが、成人で問題になりやすい血清型を広くカバーする選択肢の一つです。
どちらが適しているかは、年齢、基礎疾患、過去の接種歴、費用助成の有無を確認して決めます。


参考:厚生労働省HP
監修:坂井クリニック 副院長 坂井大志

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